２００４年２月１３日「鳥羽水族館」
バイカルアザラシ水槽にて『健康診断』がありました。


鳥羽水族館の水槽掃除はどこの水族館より丁寧で綺麗だけど、
今日は落水掃除の上、いつも以上に丁寧におこなわれています。
アザラシたちも「今日はいつもと様子が違う・・・」とキョロキョロしていました。


「さあさあ掃除のじゃまだからね♪」まっかちんさんと、toshiさんが
言い聞かせるようにどいて貰っていました。


さて、まず最初は『身長』です。
アザラシの身体にメジャーを這わせるのではなく、
１メートルほど上にメジャーを離して測っていました。


一頭が測られている間、他の子はおとなしく待っています。
バイカルさん達は何故か手で自分をカキカキするのではなく、並んで寝ている子を一生懸命
カキカキしていました？どしてなんだろう？


水を抜いていつもとすっかり様子が変わった水槽には沢山の人だかりが
出来ています。
そう言う人達に何をしているかわかって頂くために、『アザラシ健康診断中です』と
大きくそこココに書いて貼っていました。



（見にくく出ごめんなさい…）
「アザラシを押さえつけていますが、ストレスは最小限です。」
「出血したアザラシがいますが、血は数分で止まります。」
こういう風に書いて貼っておかないと、血液検査の後、クレームが来たりするのでしょうね。
実際、周囲からは「きゃ〜！かわいそう！逃げてぇ〜！」…云々の言葉が聞こえていました。
｛きゃ〜！｝何がキャーねん？
｛かわいそう！｝身体検査やで…？
｛逃げてぇ〜！｝逃げてどうすんねん！！
周囲の声に心で突っ込みを入れながら見ていたジュディーです。(^_^;)


確かに何も知らない人が見たらいじめているように見える？
バイカルアザラシの体重は、ガッチリした成人男性一人分に相当します。
そのアザラシが採血中にもし動いたり暴れたりしたら、それこそ大変なことになります。
一瞬のことですから、しっかり押さえて早く安全に終わらせてあげたいですよね。


はい、次の方どうぞ〜。


はい、あなたね。くるくるくる・・・・・


では、こちらにどうぞ。ずずすーーーーっ。


体重測定。
女の子達も嫌がらず乗っていました。
バイカル界ではきっとスマートなのでしょう。


デジタルの数字が一瞬止まるのを、固唾を呑んで見つめます。


大変な重労働だと思います。
でも、何かあるから診察するんじゃなくて、定期検診をしっかりしておく。
人間もアザラシも一緒ですね。
人間のことならいろいろわかっていることが多いけど、
まだまだアザラシのこと、事に珍しいバイカルアザラシのことはわからないことが多いです。
彼らに健康で長生きして貰うために、大変なことではありますが、
日々のお世話の上に健康診断は大切な事なのですね。
飼育員さんも、アザラシさん達もお疲れ様でした。


普段水中にいる姿を見ることが多いバイカルさん達。
健康診断も終わる頃には毛が乾いてきて、シルバーメタリックの艶々した
綺麗な毛並みが見えていました。
携帯画像で写りが悪いですが、よろしかったら見て下さい。